WTOなどの関連報道で農産物の関税のあり方が問題視されている昨今、日本は食糧の受給率が先進国中でも大変低く、農薬、安全などの対策などにおいても多くの問題が山積しています。この事から私達は環境に優しい農業に取組む事から始め、おいしい農作物や農産加工品を安く提供できる様に、無駄をなくす努力をして参りました。
当農場は総耕作面積10ha、農作業委託面積20haの規模で、地元農家にとっても重要な中核農業生産法人のひとつとなっています。私達の作る生産物は、八ヶ岳の水と砂質土壌という恵まれた環境の中、農薬を最小限に押さえ、自家調整の堆肥を使い、化学肥料の使用を減らして作られています。
コスト削減という言葉はあえて使いたくありません。なぜなら品質を落とし、生産性や利益のみの追求に走りやすいからです。とかく農業というものは直接お金にならず、草刈、耕耘など、絶対に必要な作業があまりにも多く、さらに収穫が年一回である事が収益を悪くさせています。その為、必然的に規模の拡大をせざるを得なくなるのですが、拡大をすると機械は大型化し、その機械は高価な為に設備投資は大変なものとなってしまいます。
当農場では、大型コンバインが2台、トラクターが3台、その他に大型乾燥機など合わせると数千万円の投資になります。これを全て自己資金で維持する事は非常に困難な為、国、地方自治体等に支援をお願いし、現在に至ります。日本の農業を守り、消費者の皆様にとって、本当に良いものをお届けしたい...。この切なる思いを胸に、これからも皆様に喜んでいただける農産物を作り続けて参りたいと願っています。 |
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